朗読用テキスト〜詩〜
『確かに存在していたもの』
何かを 誰かを 愛することで 愛されないことを忘れた彼
愛されていないはずはなかったのに どんなに諭されても
愛を感じられなかった
今日も彼はそこにある何かを愛し続けた
しかし、愛した一つ一つが
早くて数時間永くても数年で藻屑となって消えた
藻屑になったそれも彼は愛することでしか
存在を認めることはできなかった
それはなんだと笑い
それは知らないと涙し
そんな彼らすら 彼は愛してしまった
何かから 誰かから 愛されることで 愛することを忘れたきみ
愛していないはずはなかったのに どんなに諭されても
愛を信じなかった
今日もきみはそこにある何かに愛され続けた
しかし、愛してくれた一つ一つが
突然 笑顔を隠してそれもまた藻屑となって消えた
藻屑になった今ではそこには『無』しかなかった
もちろん存在を認めるわけはなかった
それは知らないと笑い
それはなんだったんだろうと涙し
そんな彼らへの 愛の存在に気づいてなかったことに驚愕した
あなたは愛されたのだ
あなたは愛されないことはなかったのだ
知らないといい続けて数千年
彼らは徐々に笑顔を知る
end of the story.
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